No.142 装置で温度計のセンサを取付けたまま校正する方法の検証(準備1b 熱電対センサ応答性)
1. 測定の概要
装置で温度計を取付けたまま校正する方法の検証の準備として、
検証に用いる2種類の熱電対センサの誤差と、応答性を確認します。
このページでは、熱電対センサの「応答性※」について記載します。
※ここで、応答性とはセンサの温度が測定対象物の温度に近づく速度(時間)を指します。
(因みに、温度変化量の63.2%に達するまでの時間を「時定数」といいます。)
1.1 確認対象
タイプの異なる2種類のセンサを準備しました。
1.2 測定の方法
①温度センサを記録計に接続する。
②恒温水槽を50℃に設定し、運転する。
③恒温水槽の温度が安定したら、温度センサを恒温水槽に挿入し、温度の変化を測定する。
【検査項目】
測定する温度 : 0℃(クラッシュアイス+水) → 50℃(恒温水槽)
データ収集間隔: 2秒
シース熱電対2本、被覆熱電対2本、及びシース熱電対と被覆熱電対を比較します。
1.3 測定のイメージ
2. 測定の結果
測定結果をグラフにすると、それぞれ以下のようになります。
①シース熱電対 2本の比較
②被覆熱電対 2本の比較
③シース熱電対、被覆熱電対の比較
今回準備したセンサでは、シース熱電対が被覆熱電対より応答速度が速い事が分かりました。
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