No.144 装置で温度計のセンサを取付けたまま校正する方法の検証(準備2b Ptセンサ応答性)
1. 測定の概要
装置で温度計を取付けたまま校正する方法の検証の準備として、
検証に用いる2種類の測温抵抗体センサの誤差と、応答性を確認します。
このページでは、測温抵抗体センサの「応答性※」について記載します。
※ここで、応答性とはセンサの温度が測定対象物の温度に近づく速度(時間)を指します。
(因みに、温度変化量の63.2%に達するまでの時間を「時定数」といいます。)
1.1 確認対象
タイプの異なる2種類のセンサを準備しました。
1.2 測定の方法
①温度センサを記録計に接続する。
②恒温水槽を50℃に設定し、運転する。
③恒温水槽の温度が安定したら、温度センサを恒温水槽に挿入し、温度の変化を測定する。
【検査項目】
測定する温度 : 0℃(クラッシュアイス+水) → 50℃(恒温水槽)
データ収集間隔: 2秒
シース測温抵抗体2本、フィルム測温抵抗体2本、及び
シース測温抵抗体とフィルム測温抵抗体を比較します。
1.3 測定のイメージ
2. 測定の結果
測定結果をグラフにすると、それぞれ以下のようになります。
①シース測温抵抗体 2本の比較
②フィルム測温抵抗体 2本の比較
③シース測温抵抗体、フィルム測温抵抗体の比較
今回準備したセンサでは、シース測温抵抗体よりフィルム測温抵抗体の方が応答速度が速い事が分かりました。
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