バリデーション関連メルマガ 第187号 湿度計のセンサを取付けたまま校正する方法の検証(安定するまでの時間の確認)
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「湿度計」のセンサを取付けたまま校正する方法の検証(安定するまでの時間の確認)
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前回までは、温度計のセンサを取付けたまま校正する方法について検証
を行い、有効性のある条件を見つけてお届けしました。
今回は、現場で温度計と同じような作業を行う「湿度計」をテーマに
取り上げることにしました。
【本 文】
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クリーンルームでの「湿度計」の校正方法?
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>> クリーンルームなどでは、「湿度計」のセンサが取り外せないこともあり
「湿度計」のセンサを取り付けたまま、湿度校正を行うことになります。
即ち、温度計のセンサを取り付けたまま校正する方法と同様の方法で
校正することになります。
■ そこで、温度計同様、「湿度計」のセンサを取り付けたまま校正する
方法の有効性を検証することにしました。
※ まずは、検証に使用する「湿度計」の安定するまでの時間を確認しました。
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一般的に使用される「湿度計」の安定するまでの時間を測定しました。
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>> 湿度計の校正に使用する測定器としては、「(温)湿度計」
「(温)湿度ロガー(おんどとり)」「露点計」が一般的に使用されていますので
各々のセンサを「常湿の場所」から→「低湿の場所」に移し替えて
データを採り、これらのセンサの安定するまでの時間を測定しました。
▼ 測定方法とデータは、こちらでご覧頂けます。
https://www.validation-wa-nks.jp/2013/0221_110000.php
■ 今回の条件での各湿度計が安定するまでの時間は
□「温湿度計」→ 約25分
□「温度とり」→ 約25分
□「露点計」 → 約35分
と相当長くなり、数秒で落ち着く温度計とは随分違うことが
分かりました。
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センサが安定するまでの時間が長いことが校正にどう影響するのか?
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>> 温度計の検証をしたときには、
センサが安定するまでの時間が長い場合は、温度変化の激しい装置で
近傍を測定する校正方法の有効性はないことが分かりましたので
□「湿度センサ」の安定するまでの時間がこれだけ長いと、現場での
湿度校正作業の有効性がないことが考えられます。
※ その為、実際の湿度校正作業の有効性が大変気になってきました。
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次回は、この校正方法の有効性を検証します。
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>> この3つの測定器を使って、クリーンルーム(室内)での湿度センサの
近傍を測定する校正方法の有効性を検証したいと思います。
※ 当社は、
フィールドでバリデーションの実務を行ってきたこの様な測定の
ノウハウで、どんな環境においても、お客様に満足して頂ける作業を
お届けする努力を続けています。