HP153 不可解なオートクレーブ内部温度の記録状態の発生と解決
概要
□ 当社は、さまざまな設備の検証の一環として、温度を連続的に記録する作業を
実施しています。
今回は、オートクレーブの温度測定でみられた不可解なデータと、解決できた方法
についてお伝えします。
1.測定の状況
1.5本の温度センサをオートクレーブ各部に設置
2.温度(121度)、時間(20分)を設定して運転
3.オートクレーブ内部に蒸気が充満し、温度が上昇してきたが
4.記録計の記録値が4.5℃程度の範囲でバラツク不可解な現象が発生 (結果1)
5.原因を測定上のノイズと推定し、電源コンセントのアースを接続(接地)して
再測定を実施 (結果2)
即ち、(結果1)の測定では記録計の電源コンセントのアースは未接続であり、(結果2)では接続した(下図参照)測定結果、ということです。
2.測定の結果
【結果1 アース未接続】
【結果2 アース接続】
測定の結果から、
何らかの測定環境からのノイズの影響(結果1)は、アースを接続することにより影響を抑えられる事が分かりました。
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