第191号 プレポストキャリブレーションは測定のポイントです。
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プレポストキャリブレーションは適格性確認作業の重要ポイントです。
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今回は、バリデーションの適格性確認時に使用する標準器の精度保証など
についてご紹介します。
【本 文】
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プレポストキャリブレーションとは
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>> プレポストキャリブレーションは、適格性確認作業に使用する標準器が
正しく動作することを、作業の前と後で確認するためにキャリブレーション
(校正)を行うことです。
そして、このキャリブレーションを実施することで、適格性確認作業の
妥当性を得ることができます。
□ このプレポストキャリブレーションは、実施のご要求が増えてきて
いるもので、特に、FDA(米国食品医薬局)の監査では重要視されて
いると聞き及んでいます。
※ そこで、プレポストキャリブレーションを実施する場合に、決めて
おかなければならないポイントをご紹介したいと考えました。
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プレポストキャリブレーションで決めておくべきこと
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>> プレポストキャリブレーションを行う前に、まず、4つのことを決める
ことが必要になります。
□ 間違いなく適格性を確認するために、決めておくべき4つのポイント
①標準器の精度
②記録計の記録レンジ、サンプリング周期等の設定
③センサーの種類、仕様
④測定環境に見合った形状
当社では、プレポストキャリブレーション仕様書を使って、営業マンが
打合せを行い決めています。
■ このような決め毎をハッキリさせることで、求められる適格性確認
作業に見合った標準器であることが証明できます。
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実際に使われたプレポストキャリブレーション仕様書をご紹介します。
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>> ここでは、オートクレーブの適格性確認に使用されたものを紹介します。
▼ このプレポストキャリブレーション仕様書はこちらでご覧いただけます。
https://www.validation-wa-nks.jp/2013/0321_110000.php
この仕様書で決めた
①標準器の精度:±1℃は
→オートクレーブに要求される温度精度に準じて設定する。
②記録計のサンプリング周期:1秒は
→オートクレーブの動作時間の長さによって決める。
③センサーの種類:熱電対は
→センサーの設置のし易さを考慮して決める。
④測定環境に見合った形状:PT3/8は
→オートクレーブの大きさやセンサー取付形状に合うモノを選ぶ。
□ こんな感じで、ひとりひとりのお客様のニーズや使用状況を、営業マンが
お伺いして、適格性確認作業にピッタリの仕様を決めていきます。
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バリデーションの対象となる装置にマッチした測定器が重要です。
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>> バリデーションの適格性の確認では、対象となる装置に求められる機能を
測定で確認するため、求められる機能が確認できる最適な測定器を使用
することが重要なポイントになると考えます。
※ 当社は、
フィールドでバリデーションの実務を行ってきたこの様な測定の
ノウハウで、どんな環境においても、お客様に満足して頂ける作業を
お届けする努力を続けています。