第192号 電気ホットプレートの表面温度分布の実際
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電気ホットプレートの表面温度分布の実際
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前回のメルマガでは、当社なりの工夫で電気ホットプレートの表面温度を
正しく測定できること分かりましたので
今回は、その測定の工夫を使って、電気ホットプレートの表面温度分布を
測定しましたので、そのデータをご紹介します。
【本 文】
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まず、JIS規格の表面温度分布測定方法をご紹介します。
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>> JIS C 9215-1988の温度分布試験は、以下のように取り決めて
います。
・プレートの測定位置に熱電対を取り付け
・各点の温度がほぼ安定した状態で
・連続10回(プレート面の温度振幅の1サイクルを1回と数えて
それぞれの最高温度と最低温度の平均値を測定する。)測定し、
その平均値を各点の温度とする。
■ 今回は、このJISの方法に、当社なりの工夫を入れ込んで
実験してみました。
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工夫を重ねることで、測定場所毎の温度の差が小さくなりました。
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>> 今回は、3段階の工夫で実験しました。
①センサ部にシリコングリスを塗布する。
②上記に状態で、センサ部をカバーする。
③上記の状態で、センサ部におもりを載せる。
▼ これらの実験方法とデータは、こちらでご覧頂けます。
https://www.validation-wa-nks.jp/2013/0404_110000.php
□ このように、3つの工夫を重ねると、測定場所毎の温度の差が小さく
なりました。
更に、設定温度の200℃に近づくことが分かりました。
※ 因みに、この電気ホットプレートは、メーカの仕様書では、どの位置に
おいても、設定温度の±1℃以内になるとされています。
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接触式表面温度計も試してみることにしました。
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>> 次回は、接触式表面温度計を使って、電気ホットプレートの温度分布を
測定してみます。
※当社は、
この様な実験の方法や測定データ等のノウハウで、どんな環境に
おいても、お客様に満足して頂ける作業をお届けする努力を続けています。