バリデーション関連メルマガ 第194号 電気ホットプレートの表面温度分布測定方法の試行錯誤(その1)
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電気ホットプレートの表面温度分布測定方法の思考錯誤(その1)
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・前回のメルマガご紹介したように、JIS規格で定められた方法では
工夫が必要です。
・しかし、もっと簡易に同じような測定ができないものか考え、今回は
「接触式表面温度計」だったら、特に工夫をしなくても近い値になる
だろうと思って使ってみました。
【本 文】
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表面層の温度を測定する「接触式表面温度計」で測定しました。
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>> この接触式表面温度計は、物体の表面層の温度を測定するための温度計で、
電気ホットプレートの表面に温度計を押し付けて温度を測ります。
□ 前回のメルマガで紹介しました「温度センサ部に熱電対を使った
測定方法」(前回の測定方法)との違いは、温度センサ部が
ホットプレート面に接触しやすい形状になっていて、熱の伝わりが
よくなっているものです。
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特に工夫をしなくても、前回とほぼ同じ結果になりました。
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>> 電気ホットプレート面温度分布の測定条件は、前回の測定方法との
比較がし易いように、前回同様、設定値:200℃で、同じ5ポイント
を測定しました。
▼ これらの実験方法とデータは、こちらでご覧頂けます。
https://www.validation-wa-nks.jp/2013/0411_110000.php
■ 接触式表面温度計で測定した5ヶ所の平均温度は、195.0℃になり
前回の測定方法の195.7℃とほぼ同じ値となりました。
※ このことから、「前回の測定方法」は、表面の温度を測る専用の温度計
と遜色がないことが分かりました。
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接触式表面温度計を使うときの注意点が分かりました。
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>> この接触式表面温度計は、電気ホットプレートの表面に押し付けて
温度を測りますので、押し付ける操作に関して2つの注意点があります。
①温度計の押し付け方で表面温度が変わる。
円盤状になっている温度計の先端をプレートへ直角に押し付けないと
表面温度が正しく測ることができません。
②長時間使い続ける(ホットプレートに押し続ける)と支持部が溶けて
しまったりする。
温度計の支持部が、プラスチック製のものが多いため、長時間接触
させているとホットプレートから伝わる温度で、支持部が溶ける
ことがあります。
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次回は、ホットプレートに接触しない方法で測定してみます。
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>> 今までの実験は、温度計が電気ホットプレート面に接触して測定する
方法だったので、次回は、ホットプレートに接触しない方法でも測定する
ことにします。
※当社は、
この様な実験の方法や測定データ等のノウハウで、どんな環境に
おいても、お客様に満足して頂ける作業をお届けする努力を続けています。