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バリデーション関連メルマガ 第195号 電気ホットプレートの表面温度分布測定方法の試行錯誤(その2)

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  電気ホットプレートの表面温度分布測定方法の思考錯誤(その2)
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 前回、前々回の表面温度分布測定の実験は、温度計がホットプレート面に、
 接触して測定する方法で行ってきましたので、非接触式のタイプのものでは
 どんな感じになるのか調べてみようと思いました。
【本 文】
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  今回は、非接触式の代表として「放射温度計」で測定しました。
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 >> この「放射温度計」は、電気ホットプレートの表面にセンサ部を接触
   させずに、ホットプレート表面層の温度を測定できるもので、身近な
   ものとしては、「おでこ」や「耳の内部」で体温を測る体温計が挙げ
   られます。
  □ 今回は、この「放射温度計」を使って、温度分布を測定しました。
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  接触式の温度計とほとんど同じ様な結果になりました。
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 >> 今回も、電気ホットプレート面の温度分布の測定条件は、前回と同じ
   ように、設定値:200℃で、5ポイントを測定しました。
   ▼ これらの実験方法とデータは、こちらでご覧頂けます。
     https://www.validation-wa-nks.jp/2013/0418_110000.php  
  ■「放射温度計」で測定した5ヶ所の平均温度は、196.1℃になり
   「JIS準拠の測定方法」の195.7℃とほぼ同じ値となりました。
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  測定対象に合わせて放射率を設定する必要があります。
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 >> この放射温度計は、素早く非接触で温度が測れるなど使い勝手がよい
   ものですが、測定原理上”2つの注意点”があります。
  1.放射率(測定対象の赤外エネルギーを吸収・放出する力の尺度)を
    設定すること
     ①黒体テープ(放射率:1.0)を張付けて、放射率を1.0に
      設定する。
     ②黒体テープを貼り付けない場合は、標準熱放射率表で測定対象の
      放射率を調べて設定する。
  2.放射温度計の測定光路に遮蔽物が入らないこと
    (遮蔽物が入ることを「視野欠け」と呼ばれています。)
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  最適な測定方法を選ぶことが重要です。
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 >> これらの実験から、「JIS規格に準じた方法」「表面温度計を使う方法」
  「放射温度計を使う方法」のどれでも、ほとんど同じ様な測定値になることが
   分かりました。
   □ 但し、バリデーションでは、規格を根拠として測定作業を行う必要が
    ありますので、測定のやり易さだけで測定方法を決められない場合も
    あります。
   従って、測定作業に求められる要求内容から、最適な測定方法を決める
   ことが重要だと思います。   
   ※当社は、
     この様な実験の方法や測定データ等のノウハウで、どんな要求・環境に
     おいても、お客様に満足して頂ける作業をお届けする努力を続けています。