第198号 温湿度ロガーのデータ保存時刻の検証
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温湿度データロガーのクロックの正しさを確認しました。
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今回は、各種データを計測・保存する計器「データロガー (Data Logger)」
のデータの保存時刻の検証の為に、温湿度データロガーのクロックの正しさ
を確認しましたのでご紹介します。
【本 文】
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まず、データロガーってどんなモノ?
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>> データロガーは、温度や湿度などのセンサと組み合わせ、電圧などの
電気信号に変換し、その電気信号をさらにバイナリデータ
(2進数のデータ)にデジタル化するものです。
このように、バイナリデータにデジタル化することにより、簡単に
ソフトウェアで解析したり、パソコンのハードディスクやCDなどに
保存できるようになっています。
□ しかし、一般的に、データロガー内に時刻のデータが保存されて
いないので、○時○分○秒のデータか分かりませんので、
その代わりに、周期的に発する信号(クロック)を数えて、その
データが保存されています。
※ 従って、データの保存時刻をハッキリさせるには、クロックの
正しさがカギになってくることになります。
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そこで、クロックの正しさを確認しました。
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>> クロックを測る方法としては、ストップウォッチの校正に使っている
測定装置(ストップウォッチ校正器)を応用して実験しました。
▼ これらの実験方法とデータは、こちらでご覧頂けます。
https://www.validation-wa-nks.jp/2013/0516_110000.php
■ “チョットびっくり”、測定台にデータロガーを置くだけで簡単に
クロックを測定できることが分かりました。
また、その測定結果は、10~40℃において、最大-0.57sec/日と
結構小さな誤差になっていました。
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データロガーでも、温湿度分布測定が可能になりました。
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>> 実験の結果から、データの保存時間がハッキリ出来たことで、複数の
データロガーを使えることが分かりましたので
⇒ 医薬品・食品などの保管庫や倉庫の温湿度分布測定に、データ
ロガーの使用が可能になりました。
※当社は、
この様な実験の方法や測定データ等のノウハウで、どんな環境に
おいても、お客様に満足して頂ける作業をお届けする努力を
続けています。