HP161 温湿度ロガーのデータ保存時刻の検証3(ストップウォッチとの精度の比較)
概要
□ 当社は、さまざまな設備の検証の一環として、温度/湿度を連続的に、複数の点で
測定する作業を実施しています。
作業に、各種データを計測・保存する「データロガー」を複数台使って解析する場合、
同じ時刻のデータを比較することが重要になります。
各種データを計測・保存する「データロガー」のデータの保存時刻の正しさに
影響するクロックの精度を確認したところ、メーカ精度ギリギリの結果となりました。
そこで、クロックを用いているほかの計器の精度を確認してみることにしました。
1. 確認対象
□使用した機器
・ストップウォッチA (セイコー社製 SO051-4000)
・ストップウォッチB (セイコー社製 S024-6000)
・温湿度データロガー (T&D社製 TR-72Ui)
・・・温湿度のデータを任意の時間間隔で8000個収集できる計器です。
□使用した標準器
ストップウォッチ校正器 (三生電子製 SS-406/M-2K)
・・・ストップウォッチなど機器内部のクロックを、機器を分解することなく外部から
計測し、誤差を表示できる計器です。
2. 測定の方法
①ストップウォッチ、データロガー及びストップウォッチ校正器の電源を投入する。
②ストップウォッチ、データロガーを25℃の恒温槽に入れる。
③ストップウォッチ、データロガーを恒温槽から取り出し、速やかにストップウォッチ
校正器のセンシング部に設置する。
④表示される誤差(一日当たりの誤差量)を読み取る。
⑤恒温槽の温度設定値を変更して同様に測定を行う。
□測定した温度(恒温槽の設定値)
10℃/25℃/40℃ の3点
3.測定の結果
各温度で測定した結果は以下のようになりました。
上表をグラフにすると、以下のようになります。
□結果から、今回テストしたストップウォッチ、データロガーは、一般的な
ストップウォッチの精度である±1(sec/日)程度の精度内にあることがわかりました。
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メールマガジン 第199号 (製造中止のため)代替の温湿度データロガーのクロックの正しさを確認しました br>