HP163 ハンディタイプ包装機の熱風温度を測定しました
概要
□ 問い合わせの多い包装機の中から、薄いフィルムを加熱収縮させ、製品を包装する
際に使われる、ハンディタイプのシュリンク包装機の(熱)風の吹き出し方を、調べて
みる事にしました。
今回は、噴出し口の形状により場所ごとの温度に違いがあるのか、確認してみます。
(前回は、風速を確認しました。)
1. 確認対象
□使用した機器
・ドライヤー (定格風量:1.2m3/min)
噴出し口は、①楕円(W 18×H 65mm)、②円形(φ48mm) の2種。
(今回は入手しやすい一般のヘアドライヤーを使用して実験しました。)
□使用した標準器
温度計
指示部 (フルーク社製 型式:52-2)
センサ部 (山里産業社製 TC/T)
精度 ±0.7℃ (100℃時)
2. 測定の方法
①ドライヤー、温度計の電源を投入する。
②ドライヤーで送風を行い、噴出し口の上部・中部・下部の3点の温度を測定する。
③温度測定はドライヤーの噴出し口から0~80cmまで、10cmおきに行う。
④ドライヤー先端部の楕円吹き出し口を取り外し(噴出し口が円形となる)、
②③同様に温度を測定する。
□測定した温度(恒温槽の設定値)
噴出し口からの距離 10-80cm
各位置において、3点で風速を測定(上部、中部、下部)
■測定のイメージ(楕円と円形の噴出し口)
■測定のイメージ(風速の測定位置)
3.測定の結果
各距離で測定した結果は以下のようになりました。
■楕円の噴出し口の場合の結果
■円形の噴出し口の場合の結果
上表をグラフにすると、以下のようになります。
■楕円の噴出し口の場合のグラフ
■円形の噴出し口の場合のグラフ
□今回テストしたドライヤーでは、楕円の噴出し口を付けている方が
付けていない(円形)場合より温度のばらつきが少ない結果となりました。
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