バリデーション関連メルマガ 第202号 ハンディタイプのシュリンプ包装機の熱風温度を測定しました。
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ハンディタイプのシュリンプ包装機の熱風温度を測定しました。
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今回は、シュリンク包装機のもう一つの機能の熱風温度を前回と同じ
吹き出し口で測定しましたのでご紹介します。
【本 文】
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このシュリンク包装は熱風の温度も重要!
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>> このシュリンク包装は色んなモノに使われています。
□ 全体を覆うシュリンク包装では
カップラーメンなどの食品・印刷物・玩具・CD・DVD・ブルーレイ
ディスクなどの『外装フィルムのパッケージ』
□ 一部を覆うシュリンク包装では
調味料や飲料などペットボトルの『胴体に巻かれたフィルム等の
パッケージ』
※ このようにシュリンプ包装機は、熱で縮むフィルムを巻いて、
熱風を吹き付けて、フィルムを縮ませて包装するということ
になり、熱風の温度が重要になっていることが分かります。
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吹き出し口の種類による熱風温度の違いを確認しました。
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>> 実験の測定条件として、前回同様
□ 吹き出し口は、「丸い吹き出し口」と「だ円の吹き出し口(だ円の
ノズルを装着)」の2つの種類で実験しました。
□ 測定箇所は、吹き出し口の上中下の位置で、吹き出し口からの
距離を10cm刻みで熱風温度を測定しまた。
▼ これらの実験方法とデータは、こちらでご覧頂けます。
https://www.validation-wa-nks.jp/2013/0613_110000.php
■ 実験結果は
・当然ですが、前回の風速測定結果に似通ったデータになりました。
・2つの吹き出し口共、吹き出し口から10cmの位置が最も高い
温度になりました。
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稼働性能適格性(OQ)を行う理由がこのデータにあります。
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>> 今回の実験で使ったシュリンク包装機のデータは、上記のように
なりましたが実際の現場で使う(使っている)ものとは違う
可能性があります。
⇒ 実際の現場では、風の吹き方のちょっとした違いなどで、シュリンク
対象物への熱風のあたり方が変わり、包装の品質が悪くなることも
考えられます。
□ そのため、現場で据え付けられた状態で、熱風温度などの「期待される結果」
が満足されているかを確認することが必要になってきます。
● この確認作業が「運転時時適格性確認(OQ)」となり、バリデーション
では重要な作業項目になります。
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即ち、使用環境で測定することがベストと言えます。
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>> この様に、取付状態や使用環境で運転状況が変わるような装置・機器では
使用環境下で担保することが重要と言えます。
※当社は、
この様な実験の方法や測定データ等のノウハウで、どんな環境に
おいても、お客様に満足して頂ける作業をお届けする努力を
続けています。