バリデーション関連メルマガ 第205号温度センサ「挿入長さの違い」によって指示値が変わる?
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温度センサ「挿入長さの違い」によって指示値が変わる?
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装置内の温度を測る温度センサは、現場の状況によって、フランジが
付いたモノ、ネジで取り付けるモノ、何も付いていないモノなど
様々な形のモノが使われています。
そのような温度センサを現場で校正する時、恒温水(油)糟にどれぐらいを
どのように浸したら(挿入したら)正しいキャリブレーション(校正)が
できるのか調べましたのでご紹介します。
【本 文】
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正しい挿入長さを決めていますか?
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>> 今回の実験は、太さ(外形)が3.2Φで長さが200mmの
棒状タイプの測温抵抗体を使いました。
このタイプの測温抵抗体は、実験室などに使用される水(湯)槽などの
温度を測定する用途で使われることが多いモノです。
□ このセンサを”現場で校正するとき”に、恒温水(油)槽への最適な
挿入長さをハッキリさせるための実験を行いました。
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“やはり”温度センサの挿入長さにより温度差が発生しました。
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>> この実験は、恒温油槽の中に温度センサの挿入する長さを
「1cm~15cm」の範囲で段階的に変えて、その挿入長さ毎に
「温度センサの値」と「標準温度計」との温度差を求めました。
▼ 実験の方法とデータは、こちらでご覧頂けます。
https://www.validation-wa-nks.jp/2013/0704_110000.php
■ このように、挿入長が5cm以上になると温度差がゼロに
なることがハッキリしました。
※ 但し、上記の実験は、あくまで一例で、種々の条件により計測値は
異なります。また、センサの性能を規定または保証するものでは
ありません。
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現場での挿入長さの決め方
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>> 今回実験に使ったシース型センサの挿入長は、一般的に、センサ外形に
対して15~25倍程度必要と言われています。
□ この実験においても、「温度センサの値」と「標準温度計」との
温度差がゼロになるのは5cm(50mm)以上で、その倍数は、
50mm / 3.2mm ≒ 15倍となることが分かりました。
※ この様に、正しいキャリブレーション(校正)をするためには、
「挿入長はセンサ外形の15~25倍程度」という一般的な考えが
実際の現場で使えることも分かりました。
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他の温度センサも実験してみます。
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>> 次回は、念のために、同じ仕様のセンサを10本準備して、同様の
結果になるのか調べてみます。
※ 当社は、
フィールドでバリデーションの実務を行ってきたこの様な測定の
ノウハウで、どんな環境においても、お客様に満足して頂ける
作業をお届けする努力を続けています。