HP171 フランジ継手取付の温度センサ「挿入長さの違い」によって指示値が変わる?
概要
□装置内の温度を測る温度センサは、一般的にある程度の長さを熱源に挿入しないと
正しい測定ができないといわれます。
前回までの実験では、サイズ 1.5S、及び2Sのヘルール継手を取り付け、恒温槽(液槽:水/油)内にどの位の長さを挿入したら正しい測定ができそうか調べました。
今回は形状・サイズの異なるフランジ(20A)を取り付け、結果を確認しました。
1. 確認対象
□対象とした温度センサ
・タイプ: 測温抵抗体(Pt100Ω)
・直径 3.2mm/4.8mm/6.4mm
・フランジ (呼び寸法 20A-5k・・・外径85mm/厚み10mm)付き。
※現場で用いられるものはフランジと温度センサが溶接されたものが多いのですが、
実験では取付け位置を可変させるため、コンプレッションフィッティングという継手
で温度センサに取付けしました。
2. 測定の方法
①恒温槽(液槽:油)を121℃に設定し、昇温する。
②対象の温度センサを1cm挿入し、固定する。
③標準温度計を、対象の温度センサ先端に近接させて設置する。
標準温度計のセンサは出来るだけ恒温槽に浸るよう、斜めに挿入する。
④測定値が安定したら、測定値を読み取る。
⑤挿入長を変えて同様に測定を行う。
⑥ヘルールフランジの取付け位置を変えて、同様に挿入長を変えて測定する。
□測定した内容
対象センサの挿入長さ : 1/2/5/10cm
恒温槽(液槽)設定温度 : 121℃
対象センサの径 : 3種(3.2mm/4.8mm/6.4mm)
フランジの取付位置 : 10cm
フランジのサイズ : 20A
□測定のイメージ
温度センサへのヘルールフランジの取付け位置と挿入長(油面の位置)は以下の通りです。
3.測定の結果
測定した結果は以下のようになりました。
上表をグラフにすると、以下のようになります。
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