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バリデーション関連メルマガ 第210号 フランジ取付の温度センサ「挿入長さの違い」によって指示値が変わる?

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  フランジ継手取付の温度センサ「挿入長さの違い」によって指示値が変わる?
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 前回のメルマガでは、測温抵抗体に、へルール継手(サイズ2S)の付いて
 いる位置によって、指示値がどんな感じになるのか実験しました。
 今回は、へルール継手の代わりに”ツバのようなフランジ”が付いたもので
 指示値がどんな感じになるのか実験しました。
【本 文】
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  そもそも”フランジ”とは?
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 >> 今回使用するフランジとは、円筒形あるいは部材からはみ出すように
   出っ張った部分の総称です。
   身近なものとしては、鉄道車両の車輪がレールからはずれないように
   するために、車輪の縁に設けられた出っ張りもフランジと呼ばれます。
  □ また、測温抵抗体に付けられるフランジは、パイプとパイプとの接続や
    配管に繋がる機器類との接続、温度計・流量計・液面計などの各種計器
    との接続に用いられるモノです。
   
  → 今回の実験は、このようなフランジ継手の付いた測温抵抗体では
   ”現場での挿入長の決め方”が使えるか確認しました。      
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  フランジ継手でも「現場での挿入長の決め方」が使える!
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 >> 実験の方法は、前回同様、恒温油槽の中に温度センサの挿入する長さを
  「1cm~15cm」の範囲で段階的に変えて、その長さ毎に「温度センサの値」
   と「標準温度計」との温度差を求めました。
   ▼ 実験の方法とデータはこちらでご覧頂けます。
     https://www.validation-wa-nks.jp/2013/0829_110000.php  
   このように、「温度センサの値」と「標準温度計」との温度差が
  ゼロになるのは、「3.2mm→5cm」「4.8mm→5cm」「6.4mm→10cm」になり、
     その倍数は
     □「3.2mm」で→5cm(50mm) /3.2mm ≒ 15倍
     □「4.8mm」で→5cm(50mm) /4.8mm ≒ 10倍(15倍でもOK)
     □「6.4mm」で→10cm(100mm)/6.4mm ≒ 15倍 となります。 
    即ち、現場で挿入長を決める目安となる”15~25倍”となり、実験に
    使ったフランジ継手では、「現場での挿入長の決め方」が使えることが
    分かりました。
   ※ 但し、上記の実験は、あくまで一例で、種々条件により計測値は異
    なります。また、センサの性能を規定または保証するものではありません。
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  現場では、継手部分まで浸没させるのがベター!
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 >> 今回までの3通り(メルマガ208号~210号)のへルール継手、フランジ継手
   を使った実験から
   □ 小さなサイズの継ぎ手では、正しいキャリブレーション(校正)を
    するには「挿入長はセンサ外形の15~25倍程度」という決め方が
    実際の現場で使えることが分かりましたが
   □ しかし、大きなサイズの継ぎ手では、継ぎ手を浸没させないと正しい値が
    出ない可能性があることも分かりました。
  ■ 従って、
    へルール継手、フランジ継手が付いた測温抵抗体を現場でキャリブレーション
    する時は、継手部分まで浸没させるのがベターと考えられます。
  ※ 当社は、
    フィールドでバリデーションの実務を行ってきたこの様な測定の
    ノウハウで、どんな環境においても、お客様に満足して頂ける作業を
    お届けする努力を続けています。