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バリデーション関連メルマガ 第214号 現場からのご質問を(一緒に)考えてみます。(その3)

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  現場からのご質問の解決案を(一緒に)考えてみます。(3)
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 前回のメルマガでは、規格の解釈の仕方の解決例について、読者の方から
 頂いた「何故、各々の書類が必要なのか分からない」とのコメントに
 つきまして、お届けしました。
 今回は、規格の運用の仕方①の「定期キャリブレーションで、計測機器の
 判定精度を外れた場合の処置の仕方」というご質問について、実際の
 現場でどのように考え、処置したら良いか考えてみます。
【本 文】
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  ご質問の内容とは?
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 >> ご存知のように、現場の設備に使われている計測機器は、定期的
   (一般的には、年1回)にキャリブレーションを実施する必要が
   あります。
   また、このキャリブレーションは、現在の計測機器をこれからも使い
   続けて良いかを判断する目的で実施します。
  □ 今回のご質問は、キャリブレーションで使用可否の判断基準となる
    計測機器の判定精度をオーバーしたとき(逸脱したとき)の処置の
    仕方についてというのものになります。
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  判断基準としている計測機器の判定精度とは!
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 >> ご質問の処置案を考えるには、まずは、計測機器の判定精度がどのように
   決められているかをハッキリさせる必要があります。
  □ この「計測機器の判定精度」は、各々の計測機器の持っている性能を
    もとに決められています。
  ■ しかし、「計測機器の判定精度」を決める際には、その設備で
    製造される製品の品質の良し悪しに影響する限界精度(品質
    限界精度)も考える必要があります。
  ※ そして、「計測機器の判定精度」と「品質限界精度」の関係を
    「計測機器の判定精度 < 品質限界精度」にしておきます。
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  逸脱した値の大きさで判断が変わってきます。
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  □ まず、逸脱した値の大きさが、「計測機器の判定精度」を超えたが
    「品質限界精度」を超えなかった場合
   →この時は、計測機器の判定精度内に修正するという「調整」を
     行います。時には、計測機器を交換する場合もあります。
  ■ しかし、逸脱した値の大きさが、「品質限界精度」を超えて
    しまった場合
   → この時は、全ての製品を回収するという大きな影響を与えることに
     なるかもしれません。
  ※ 故に、「計測機器の判定精度」と「品質限界精度」の差は出来る限り
    大きくするように、綿密な検討を行う必要があると思います。
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  次回は、もう一つのご質問の解決策を考えてみます。
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 >> 次回は、規格の運用の仕方②の「機器の校正の間隔」について
   考えてみます。
  ※ 当社は、フィールドでバリデーションを実施する立場から、作業の
    本質や規格の要求内容や定義を具現化(具体化)して、お客様に
    満足して頂ける作業をお届けする努力を続けています。