バリデーション@エヌケイエス株式会社 NKS

NKSバリデーション関連業務のエヌケイエス株式会社

ISO9001に準じた運用システム(QMS)でバリデーション(適格性評価)のサービスを専門にご提供

バリデーションに関する相談窓口
電話でのお問い合わせ
052-522-2184
メール送信フォームからお問い合わせ

バリデーション関連メルマガ 第223号 アルミブロック恒温糟の性能を確認しました。

 ——————————————————————
  アルミブロック恒温糟の性能を確認しました。
 ——————————————————————
 前回は、バイオ関連の業界からお問い合わせをいただく、アルミブロック
 恒温槽の品温分布をお届けしました。
 今回は、前回のメルマガと同じアルミブロック恒温槽で、チューブや試験管などを
 使用しない状態での性能を確認しましたのでご紹介します。
【本 文】
 ——————————————————————
  チューブの有無で温度はどう変わるのか?
 ——————————————————————
 >> 前回の実験のように、チューブを入れた場合の温度設定値と四隅の
   温度差は、温度設定しているにも関わらず、約1℃も低くなりましたので
  □ 今回は、チューブ等の被加熱物を挿入していない時には、どのような
    温度になるのか調べてみました。
   
 ——————————————————————
  四隅でも温度差は非常に小さくなりました。
 ——————————————————————
 >> この実験は、20穴の1.5ml用のアルミブロックの「中央」と「四隅」
   の穴に水を入れて、各穴内の温度を測定しました。
   設定温度は、前回同様「37℃」「50℃」「60℃」の3点で確認しました。
   ▼ 実験の方法とデータは、こちらでご覧頂けます。
     https://www.validation-wa-nks.jp/2013/1128_110000.php 
  □ 温度設定値と中央・四隅の温度差は
   「37℃」→ 中央「 0.0℃」/ 四隅「-0.1℃」 
   「50℃」→ 中央「+0.1℃」/ 四隅「 0.0℃」 
   「60℃」→ 中央「+0.2℃」/ 四隅「+0.1℃」 
  となり、前回より、「1/3~1/4」も小さな温度差になることが
  分かりました。    
  ※ 但し、上記の実験は、あくまで一例で、種々の条件により計測値は異
   なります。
 ——————————————————————
  2通りの温度測定を推奨します。
 ——————————————————————
 >> 2通りの測定とは
   ①前回の実験のように、皆さんが使用されるチューブなどを使って
    内部の実際の品温を測定することと
   ②今回の実験のように、アルミブロック恒温槽の性能を測定することです。
  ■ 今回の実験のように、チューブの有無で温度差が大きく違う場合も
    あるため、2通り(①、②)の測定を行うことをお勧めします。
  □ 実は、この測定は装置のバリデーション作業になり、①を性能適格性評価(PQ)
    ②を運転時適格性評価(OQ)と呼ばれています。  
  ※ このように、皆さんが使用されるアルミブロック恒温槽も、OQ・PQを
    実施して、恒温槽の機能が正しく実現していることを確認することも
    重要なことと考えます。 
 ——————————————————————
  次回は、設定温度までにどれぐらい時間がかかるか実験してみます。
 ——————————————————————
 >> アルミブロック恒温槽の運用のことを考えて、恒温槽のスイッチを
   ONしてから設定温度になるまでの応答性を測定してみます。
  ※当社は、
    この様な実験の方法や測定データ等のノウハウで、どんな環境に
    おいても、お客様に満足して頂ける作業をお届けする努力を続けています。