バリデーション関連メルマガ 第224号 アルミブロック恒温糟の設定温度までの応答性を調べました
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アルミブロック恒温糟の設定温度までの応答性を調べました。
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前回は、アルミブロック恒温槽で、チューブや試験管などを使用しない
状態での性能を確認してお届けしました。
今回は、同じアルミブロック恒温槽で、設定温度に到達するのに、
どれぐらい時間がかかるかをご紹介します。
【本 文】
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設定温度に達するまでの時間を知りたい!
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>> 今までのアルミブロック恒温槽の実験は、恒温槽の設定温度に達してから
の温度差のデータを評価してきましたが
□ アルミブロック恒温槽の実際の運用のことを考えて、
恒温槽の「スイッチをONしてから設定温度になるまで」と「設定
温度を変更した時の設定温度になるまで」の時間(応答性)を測定
しました。
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最大で約30分も掛かることが分かりました。
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>> この実験は、以下の①②の方法で測定しました。
①アルミブロックの穴に直接水を入れて、温度を測定する。
②キャップ付きチューブに水を入れて、アルミブロックに設置し、
チューブ内の温度を測定する。
▼ 実験の方法とデータは、こちらでご覧頂けます。
https://www.validation-wa-nks.jp/2013/1205_110000.php
□ 測定した応答性は
「室温」 →「37℃」の場合 ①で3分 ②で13分
「37℃」→「60℃」の場合 ①で8分 ②で27分
となり、どの設定値の変更においても、②「キャップ付きチューブ」
の方が約4倍も長いことが分かりました。
※ 但し、上記の実験は、あくまで一例で、種々の条件により計測値は異
なります。
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応答性のデータも測定した方が良いと考えます。
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>> キャップ付きチューブの時間が長くなる原因としては、アルミブロックと
キャップ付きチューブとの間にある空気が影響していると考えられますが、
空気を無くすることは難しいため応答時間を見越しておく必要があります。
また、お使いになっているアルミブロック恒温槽で、このような応答性
のデータをとっておけば、使用方法や条件に見合った温度にするには、
どうすればよいか良いか具体的になってくると思います。
□ さらに、応答性のデータを活用することで、実際にアルミブロック
恒温槽の運用時の効率アップにも繋がると考えます。
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次回は、ガス検知管の薬剤ずれを実験します
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>> 圧縮ガスの品質測定に使用するガス検知管の薬剤ずれの実験結果を
ご紹介します。
※当社は、
この様な実験の方法や測定データ等のノウハウで、どんな環境に
おいても、お客様に満足して頂ける作業をお届けする努力
を続けています。