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HP180 気圧によるCO2濃度測定値への影響

概要

CO2ガスの濃度測定に使う『CO2濃度計』は、測定原理から測定環境による測定値への影響が出るものがあります。
安定した動作・比較的簡単な操作から主流になってきている「赤外検出器」で測定値に影響する「気圧」「温度」のうち、今回は「気圧」の変化による測定値への影響を実測して調べてみる事にしました。
 1. 確認対象
  □CO2濃度計(ヴァイサラ製 GM70)
   測定用プローブはGMP221(0~10%CO2)を使用。
 2. 測定の方法
 ①CO2濃度計を密閉容器に入れ、扉を閉じる。
 ②密閉容器内にCO2を導入し、CO2濃度を測定する。
 ③加圧/減圧ポンプで容器を加圧/減圧する。
   (CO2濃度計周囲の気圧を変化させる)
 ④その時のCO2濃度を測定する。
 
 □測定した内容
  密閉容器内圧力(気圧):1033~973hPa
  ※1013hPaを基準に+20Pa~-40Paで、10Paおきに変化させて測定。
   
□測定のイメージ
HP18001.jpg
3.測定の結果
測定した結果は以下のようになりました。
HP18050.jpg
測定結果をグラフにすると以下のようになります。
HP18051.jpg
□結果から、
 測定環境の気圧が基準の圧力(CO2濃度計が校正された時の圧力)と異なる場合、基準の圧力からのズレの大きさに応じた影響が出る事が分かりました。
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