HP184 クリーンルーム内の空気の流れ(気流)を4種類のタフトで試験しました
概要
クリーンルームなどの空間の風向きを確認するための比較的扱いやすいものとして、細くしたフィルムや、ミストなどを気流に追従させ、可視化する方法があります。
前回は、風洞(人工的に空気の強さを加減できるようにしたトンネル型の実験装置)を使って、クリーンルーム内の空気の流れ(気流)を模擬的に2つの方法で試験した結果をお届けしました。
今回は、タフト法(糸や布などを使って気流を可視化する方法)の場合、どんなタフトが空気の流れが分かりやすいかを同じ設備で調べましたのでご紹介します。
1. 確認対象
気流を可視化するタフトとして、以下の4種で確認。
①薄いフィルム [0.01mmのポリエチレンフィルム]
②ちょっと厚めのフィルム [0.022mmのポリエチレンフィルム]
③テグス [0.148mmナイロンのテグス/0.8号]
④ミシン糸 [ポリエステル♯50]
2. 測定の方法
①風洞中に、上記各種のタフトを設置する。
②一定の風速で風洞中に気流を発生させる。
③タフトの気流に対する追従状況を写真に撮影する。
④風速を変化させて同様に確認する。
□測定した内容
風洞内の風速:0.05/0.1/0.15/0.2/0.4/0.6/0.8/1.0(m/sec)
3.測定の結果
測定した結果は以下のようになりました。
気流のわかりやすさは以下のようになりました。
1位 薄いフィルム(幅:5mm x 長さ:75mm)
2位 ちょっと厚めのフィルム(幅、長さは薄いフィルムと同じ)
3位 ミシン糸
4位 テグス
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