HP187 「吸込口」の風速の測定方法を検証しました
概要
クリーンルームの性能確認項目の一つとして、吹出口や吸込口の風量を調べるために風速を測定することがあります。
前回は、測定用のフード等を設置しない状態で、位置を変えながら風速を測定する実験をしました。
今回は、測定用フード2種を設置し、位置を変えながら測定しました。
1. 確認対象
外径100mm(内径約93mm)の風洞、ダクト(□100mmと□150mmの2種類)とファンを準備し、「風洞内に気流が吸い込まれる状態(吸い込み口)」を作り、風洞端部からの距離毎に風速を測定する。
2. 測定の方法
① 気流が風洞内に吸い込まれる状態を作る。
② □100mmのダクトを取り付け、風洞から離れる方向に風速を測定する。
③ □150mmのダクトに取替え、同様に風速を測定する。
④ 測定した風速から、ダクトの面積を乗じて各位置における風量を算出する。
□測定した内容(測定位置)
風洞内、風洞端部から0~60cm
風洞は□100mmと□150mmの2種類
□測定のイメージ
3.測定の結果
測定した結果は以下のようになりました。
【風速の測定結果】
当然の結果として、同じ吹き出し量だとダクトの面積が小さいほうが風速が高くなりました。
各ダクトの面積に風速を乗じて風量を求めた結果が以下です。
【風量の測定結果】
グラフにすると以下のようになります。
【風速の測定結果】
【風量の測定結果】
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第233号 クリーンルーム「吸込口」の風速の測定方法を検証しました。 br>