HP188 圧力容器内の温度分布測定用センサの工夫の効果
概要
内部を飽和蒸気で高温高圧にして器具などを滅菌するオートクレーブですが、
滅菌に必要な温度を維持しているか、実際に各部の温度を測定(温度分布測定)して
確認することがあります。
運転時に内部が加圧状態になるため、測定には圧力漏れを防ぐ工夫がされた
センサを使います。この工夫の効果(圧力漏れの程度)を今回は確認します。
1. 確認対象
・オートクレーブの温度分布測定用センサ
・今回は12点測定可能なセンサを使ってテストします。
■センサのイメージ
2. 測定の方法
① オートクレーブの温度分布測定用センサを圧力容器に取り付ける。
② 圧力計で指示を見ながら、加圧ポンプで0.2MPaまで加圧する。
③ ストップウォッチで時間測定を行い、1分おきに30分間の圧力推移を確認する。
④ 次に、温度分布用測定センサの先端付近を5本切断する。
(センサ先端部シールがない状態のセンサを5本作る)
⑤ ②③同様に、0.2MPaに加圧し、1分おきの圧力推移を確認する。
□測定した内容
0.2MPaに加圧後、1分おきに30分間測定
圧力容器は円筒形(φ108mm、L=200mm程度)
□測定のイメージ
3.測定の結果
測定した結果は以下のようになりました。
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第236号 当社独自のオートクレーブの温度分布用センサをご紹介します br>