バリデーション関連メルマガ第236号 当社独自のオートクレーブの温度分布測定用センサをご紹介します
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当社独自のオートクレーブ内の温度分布測定用センサをご紹介します。
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前回は、再注目されているFSSC22000などの食品安全管理の規格の移り
変わりに関する情報をお届けしました。
今回は、オートクレーブ内の温度分布測定に使用する当社独自の温度
センサをご紹介します。
【本 文】
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滅菌対象物内の実際の温度を測定することが重要!
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>> ご存知のように、オートクレーブとは、機器内部を飽和蒸気によって
高温高圧にできる機器のことで、バイオ系の実験においては、器具など
の滅菌作業に用いられます。
□ オードクレーブ内には、大きさも形状も違うさまざまなものを入れて
滅菌するため、被滅菌物の内側まで必要な温度に達せず、滅菌でき
ない可能性があります。
■ そこで、確実に滅菌できることを確認するため、被滅菌物の内部温度を
測定することが重要になってきます。
※ ここで、登場するのが、滅菌対象物内の温度を直接測定する当社独自の
温度分布測定用センサーになります。
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当社独自の温度センサは圧力漏れを防ぐ3つの工夫を行っています。
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>> オートクレーブ内の温度分布測定には、当社独自の温度センサ・記録計
とパソコンを組み合わせた独自システムを活用しています。
□ 特に、センサ部は高温高圧下に設置するため、圧力の漏れを防ぐ3つ
の工夫を行っています。
工夫① オートクレーブ本体に接続する金具内部をエポキシ樹脂で
モールド(樹脂を流し込んで固める)する。
工夫② リード線からの漏れを防ぐために金具の口をシリコンでモールドする。
工夫③ センサ先端部からの浸透を防ぐために樹脂でシールする。
▼ センサの外観と工夫の場所は、こちらでご覧頂けます。
https://www.validation-wa-nks.jp/2014/0320_110000.php#sensor
※ これらの工夫によって、どれぐらいの圧力漏れが防げているか実験
しました。
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工夫③の有り無しで効果を比べました。
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□ 実験1:工夫①②のみ(工夫③無し)で確認しました。
□ 実験2:工夫①②③全て行って、確認しました。
▼ 実験の方法とデータは、こちらでご覧頂けます。
https://www.validation-wa-nks.jp/2014/0320_110000.php
■ 実験1で分かったこと
工夫③(センサ先端部のシール)がない状態では、圧力がどんどん
低下することが分かった。
■ 実験2で分かったこと
樹脂シールがある(工夫③)ことにより、数年経った温度分布測定用
センサであったが、殆ど圧力漏れが無いことが確認できた。
これは、熱電対の被覆と芯線との隙間からの漏れを防いでいることが
分かった。
※ 但し、上記の実験は、あくまで一例で、種々の条件により計測値は異
なります。
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こんな工夫をしたセンサで、オートクレーブ内の温度分布測定を行っています。
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>> 都度、測定作業時に製作する精度の保証された熱電対と圧力漏れの無い
温度分布測定用のセンサーを使うことで、オートクレーブ滅菌の条件を
確実に測定することができます。
※当社は、
この様な実験の方法や測定データ等のノウハウで、どんな環境に
おいても、お客様に満足して頂ける作業をお届けする努力を続けています。