第262号 低温フリーザーに保管した製品の温度変化を測定しました。

——————————————————————
実際の使用に近い状態で実験しました。
——————————————————————
>> 低温フリーザーに入れた製品の温度の振る舞いを想定すると
　　以前、冷蔵庫を使った実験での製品の内部温度の変化は、製品を
　　入れないときより小さくなることが分かっています。
　今回の低温フリーザーであっても、製品内部の温度は（前回測定した）
　製品を入れない庫内温度より安定した振る舞いになるのではと考えました。
□そのことを確認するたために、製品（模擬的な保管物）を入れて、
　その内部の温度を測定しましたので、ご紹介します。
——————————————————————
　４種類の保管物内部の温度変化を測定しました。
——————————————————————
>> 保管物内部の温度モニタリングのやり方です。
１．模擬的な保管物に温度センサをこんな風に取り付けました。

２．中下段保管物内部８ヶ所に温度センサを取り付ける
３．低温フリーザーの操作部(デジタルコントローラ)を「－８５℃」に設定する
４．データ収集用ＰＣで温度データを収集する

［使用測定器の仕様］
　①データ収集装置
　　　メーカ：横河電機
　　　型式：DA100
　②温度センサ
　　　センサ①～⑧：テフロン被覆T熱電対クラス1

——————————————————————
　想定通り、製品の内部温度は、製品を入れない時より安定していることが
　分かりました。
——————————————————————
>> この実験結果のデータとグラフです。


■ 実験結果から
・中下段の各点共、最高と最低の温度差は０．７℃以内に収まりました。
　→思っていたように、保管物を入れない状態では1℃ぐらいの
　　温度差がありましたので、２～３割小さく（より安定する）なり、
　　予想通りの結果でした。
□ しかし、小さな容量の保管物は大容量のものより影響を受けると
　　思っていたが、あまり影響されないことはチョットびっくりしました。
　　これは予想外の結果でした。
※ 但し、上記の実験は、あくまで一例で、種々の条件により計測値は
　　異なります。
——————————————————————
予想通りか事前に確認することが重要！
——————————————————————
>> 今回の低温フリーザーでは、想定内のことや予想外のことが
　　起こりましたので
□ やはり、お使いの低温フリーザーで、皆さんの使用条件（使用している
　　容器や内容物等）に見合っているか確認することが重要と考えます。
■ 当社は、
　　この様な実験の方法や測定データ等のノウハウで、どんな環境に
　　おいても、お客様に満足して頂ける作業をお届けする努力を
　　続けています。