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第279号 今回もしつこく「測定原理の違う微差圧計」を取り上げます

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 前回おさらい:流量を測定して差圧を表示する微差圧計の測定原理
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>>この測定原理は、高圧側:Hから低圧側:Lに流れる空気の流量を
 測定して差圧に換算するというものです。
①H側とL側の圧力差(差圧)により、H側→L側への空気の流れができる
②その空気の流れを検出し、流量に応じた差圧を表示する
HP27910.jpg
※今回は、この測定原理に基づいた微差圧計そのもの(単体)のキャリブ
 レーションを考えて実験しました。
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 測定原理に基づくキャリブレーション方法を考えました。
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>>現場での実施になるため、入手し易い標準器や付帯品を使ってキャリブ
 レーションする方法を考えました。
・標準器はa.微差圧計が表示する差圧値と比較するので、
 b.標準圧力計を使います。
・H側からL側への安定した空気の流れは、c.流量調節器で作ります。
・「━」は、所定の導管で接続します。
HP27911.jpg
※このような機器の構成で、
 b.標準圧力計の表示値(基準値)とキャリブレーション対象となる
 a.微差圧計の表示値(測定値)を比較して、精度範囲内であることを
 確認します。
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 思った通り、現場で使える結果が得られました。
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>>想定したキャリブレーション方法で0、100、200、300、
 400、500Paの差圧を測定し、機器精度との関連を調べました。
HP27920.jpg
□実験結果から
 全ての差圧で機器精度の半分程の差(測定値-基準値)となる良い結果が
 得られましたので、微差圧計そのもの(単体)のキャリブレーション方法と
 して使用できると考えます。
※但し、上記の実験は、あくまで一例で、種々の条件により計測値は
 異なります。
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 実際の微差圧計の設置状況でのキャリブレーション方法を考えます。
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>>GMPでのキャリブレーションでは、今回のような微差圧計そのもの
 (単体)のキャリブレーションと、使用状態で確認するキャリブレー
 ションの2通りが考えられます。
 次回は、もうひとつの使用状態でのキャリブレーションを考えて
 実験してみます。
※当社は、
 この様な実験の方法や測定データ等のノウハウで、どんな環境に
 おいても、お客様に満足して頂ける作業をお届けする努力を続けています。