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第336号 温度分布測定時に温度センサの測定位置がずれてしまった!

恒温槽の温度分布測定時に、トラブルを起こしました。

そのトラブルとは、恒温槽内の棚板に取り付けた温度センサの取り付け位置がずれて、決められた場所を測定する等の規格要求を満足できなかったというものです。
HP33610.jpg

今回のトラブルを起こした状況は!

>>測定作業の概要です。
①測定用の温度センサを槽内に挿入
 今回は、挿入孔(測定孔)が無かったため、扉と本体の隙間から
 センサを挿入しました。
HP33611a.jpg
②温度センサを測定したい場所にセット
 網棚の網目を利用して温度センサをビニールタイ
 (商品名:ねじりっこ)で1ヶ所を固定しました。
HP33612.jpg
③温度センサの配線を挟んだ状態で恒温槽の扉を閉めた。
④所定の温度で運転して、温度データを収集しました。
⇒こんな感じで測定を行いましたが
 トラブルは、どうも、扉を閉めたときに、挟み込んだセンサの配線が
 動いて、温度センサ自体が動いてしまったと考えられます。

原因は、温度センサの固定の仕方が拙かったためです。

>>温度センサの位置がずれてしまった直接的な原因は
 ⇒温度センサを一ヶ所でしか固定しなかったことと考えられます。
HP33613.jpg
■この固定の仕方では、扉を閉めたときに、温度センサの配線に
 かかった力で、センサが上下(前後)に動いたと考えられる。

考えた改善策は、センサを複数の箇所で固定すると言うものです。

>>改善策は、同一線上でない2ヶ所以上を固定する。
HP33614a.jpg
■このように固定すると、扉を閉めたときの力でリード線が動いたとしても
 センサ自体の位置は変わらないと考えます。
HP33615--.jpg

都度、作業を確認できる仕組みを確実に運用していきます。

>>今回のトラブルは、作業の前・後の写真による確認によって、
 お客様に異常を発見していただき、大事には至らなかったことが
 不幸中の幸いでしたが
■今回のトラブルを肝に銘じ、是正処置を確実に実行するとともに、
 GMPの適格性評価の運転時適格性評価(OQ)・性能適格性評価
 (PQ)の目的を再認識し、作業の進行に合わせて記録・確認を
 していくなどの仕組みを確実に運用していきます。
最後まで、お読みいただき有難うございました。