第364号[IQシリーズ]設備据付時適格性評価(IQ)の質を考える!
現場で実施されるIQは、その「質」が次のOQ等に繋がる重要なポイントと考えています
少々、小難しい内容ですが、規格(バリデーション基準)での設備据付時適格性評価(IQ)の定義は
校正された計測器を使用すること。
となっています。
□この定義を当社なりに現実的な言葉に置き換えると
ということになると考えます。
※例えば、ユーティリティ(用役)では、どんな質のIQを実施するのか考えてみます。
ユーティリティ(電源、圧縮空気など)の「IQの質」を考える
実際のIQで時折みかける作業方法として
□電源の確認⇒電源配線がキチンと端子台に接続されている
□圧縮空気の確認⇒圧縮空気の配管が間違いなくつながっている
など、ただユーティリティが供給されているという視点になっていて、設備、システムや装置の機能が発揮できる必要なものが供給されているかが確認されていないと考えます。
■当社では、機能が発揮できるユーティリティであることを確認するために、IQの質に注目して実施しています。
※今回は圧縮空気を使用している装置のIQを取り上げてご紹介します。
圧縮空気を使う装置のIQの質は当社では3種類を想定しています
圧縮空気を使用する装置のIQの質とは
②水分量・・・圧縮空気中に含まれる水分の量
③清浄度・・・圧縮空気中の固体粒子の数
の3種類のデータとしています。
これらも確認することで、圧縮空気を使用する装置のIQの質がアップ出来ると考えます。
※しかし、設備、システムや装置の用途によっては
これ以上の圧縮空気のIQの質を要求される場合もあるかと考えますが、
当社では現実的にはこれぐらいで良いと考えています。
ユースポイントで確認することがベストです
圧縮空気の①②③の測定は、実際に圧空を使っている場所で測定するのがベストだと考えています。
その理由としては
圧縮空気を作っているコンプレッサー等の近くで測定しても、
使用場所までの配管やバルブ、コックなどを通過する際に
汚れる可能性があるからです。
⇒そのため、当社では使用場所で測定することを推奨しています。
■当社の測定範囲は
としています。
▼圧縮空気を使用する装置のIQで気になることがありましたら、こちらからお問い合せください。
https://www.validation-wa-nks.jp/inquiry/
※当社は、フィールドでバリデーションを実施する立場から、
規格の要求内容や定義を具現化(具体化)して、
お客様に満足して頂ける作業をお届けする努力を続けています。
最後まで、お読みいただき有難うございました。