第381号 当社の温度分布測定方法は、GMP規格のOQに適合しています。・・・なぜ?
当社の温度分布測定方法は、GMP規格のOQに適合しています。・・・なぜ?
前回のメルマガ記事にお問い合わせをいただきました。
□確かに、これでは『なぜ規格に見合ったOQの方法といえるのか』が説明不足になっていました。
⇒今回は、規格要求をどのように読み解き解釈して、当社の温度分布測定方法が規格要求のOQとして使えると考えているか、ご紹介します。
規格の要求内容は6つのキィーワードで成り立っています
チョット小難しい話題になりますが、厚生労働省の医薬品・医薬部外品GMP省令(J GMP)のバリデーション基準では、OQ:運転時適格性評価を次のように定義しています。
□この定義は、6つのキィーワードで成り立っていると考えます。
- 設備、システム又は装置
- 予期した運転範囲
- 意図したように作動
- 作動することを確認
- 文書化する
- 校正された計測器を使用
※次に、6つのキィーワードから、OQ作業を具体化します。
バリデーション基準が要求するOQの定義を具現化すると当社のやり方に辿り着きます
6つのキィーワードを読み解き、恒温槽を例にして、OQ作業を具体化します。
⇒当社の温度分布測定方法は、2./3./4.の要求に沿って、恒温槽の性能を確認しています。
(実際の作業では、どの性能を確認するのか、どの場所を確認するのかなどは違ってきますが)
※よって、当社の温度分布測定方法がOQで使用できることになります。
適格性評価(OQ)としては、温度測定をしただけではOQを実施したことになりません。
規格要求にあるように、計画書等のドキュメント作成、関連する計測機器の校正等も行うことで成立することになります。
国際基準のPIC/S GMPも当社のやり方に辿り着きます
PIC/S GMPガイドラインのアネックス15に運転時適格性評価(OQ)について定められています。
ガイドライン3.11iには次のように記載されています。
□この要求は、バリデーション基準の「予期した運転範囲」「意図したように作動」と同意と考えます。
⇒従って、PIC/S GMPにおいても、当社の温度分布測定方法が使用できると考えます。
※当社は、フィールドで校正や適格性評価を実施する立場から、規格の要求内容や
定義を具現化(具体化)して、お客様に満足して頂ける作業をお届けする努力を
続けています。
最後まで、お読みいただき有難うございました。