第390号 【真夏の】トラック輸送(混載)での温度を実測しました(GDPに対応として)
真夏に医薬品をトラック輸送(混載)しても大丈夫なのか
医薬品流通基準になるGDP(Good Distribution Practices)規格では輸送バリデーションが要求されています。
そこで、真夏に医薬品に見立てた温度計をトラック輸送の宅配便で送付してどれぐらいの温度になっているか実輸送テストを行って確認しました。
□ 輸送した温湿度ロガーと梱包の状態
名称:温湿度ロガー
メーカ:株式会社藤田電機
型式:KT-295U
仕様:-40~80℃(精度 ±0.3℃(-10~50℃))
[梱包の状態(イメージ)]
□ 輸送の経路と日時
□ 測定結果とグラフ
□ 温度の経緯を辿ってみると
集荷時、輸送時、配達時も急激な温度変化がないものの概ね25~30℃ぐらいの温度で変化している。
- このような夏場に長距離輸送をした場合、気象庁発表の気温より高い温度で輸送されていることが分かります。
- 但し、上記の実験は、あくまで一例で、種々の条件により計測値は異なります。
輸送時の製品は気象庁発表の温度より高くなる可能性が大きい!
結果から、真夏の輸送では、常に気象庁発表の気温より高い温度で輸送されていることも注視する点と思います。
- 実輸送テストの結果からは、やはり、医薬品等の品質を維持して輸送するには保温設備を持った車両やドライアイスを活用して輸送する必要があると考えます。
実輸送テストで、実際の製品温度を検証でき、安心できる!
現実での輸送においては、混載であったり、専用の輸送であったり、また保温の仕方などによって、製品の温度は大きく変わることになると考えられます。
- そのような時も、実輸送テストで、自社で決めた温度範囲内で輸送できていることを確認することが重要なポイントと考えます。
※ 当社は、
この様な実験の方法や測定データ等のノウハウで、どんな環境においても、お客様に満足して頂ける作業をお届けする努力を続けています。
最後まで、お読みいただき有難うございました。