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第408号 コストダウンの対策方法「余裕のある配線」が分りにくいと指摘を受けました

コストダウンの対策方法「余裕のある配線」を再度ご紹介します

前回のメルマガ(第407号)では、温度センサをキャリブレーションする場合

実際の作業では、設備に取り付けられた温度センサを外して、恒温水槽に入れてキャリブレーションを行いますので

恒温水槽を移動しなくても良いように、温度センサの配線が恒温水槽の置かれている場所に届くように余裕のある配線がされていれば効率の良い作業になることが分ります。

という記事をお届けしました。

■頂いたご指摘は、「余裕のある配線」とは具体的にどこの部分なのか分かりにくいので現場が見えるような形で説明して欲しいというものです。

キャリブレーションの対象となる温度計(温度センサ)の設置例

この設置例は、タンク内の撹拌された液温を温度センサで検出して制御するもので液剤製造で一般的に使われていると考えます。

□温度センサはケーブルで接続され、配管(計装)を通して温度計につながります。

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メルマガでご紹介した「余裕のある配線」の配線とは、温度センサと配管の間のケーブルになります。

このケーブルの長さが長いことを余裕のある配線と表現しています。

(一例)キャリブレーション作業に恒温水槽を使います

設置例ではどのようにキャリブレーションを実施するかというと

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(前回のメルマガ記事のように)
設備に取り付けられた温度センサを外して、恒温水槽に入れてキャリブレーションを行います。

従って、温度センサが複数使用されている場合では、ケーブルが短いと、上図のように恒温水槽を温度センサの近い場所に移動しないと計測できないことになります。

□この時、恒温水槽は温度が高くなっており、持ち運ぶには温度を冷まして移動をすることになります。そのため、次のキャリブレーション作業に移るには冷やしたり、移動したりする時間【※1】が掛かることになってしまいます。

時には、2台の恒温水槽を使用したりもしますが、設置・撤去といった時間は1台分より余分にかかってしまいます。

余裕ある配線は結構メリットあります。

設置例のキャリブレーション作業で、恒温水槽を移動する必要がないぐらいのケーブルの長さに余裕があれば、前項【※1】等の時間が大幅に削減できることになり、コストダウンにつながるという結論がみちびかれます。

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□余裕のあるケーブルを行う配線工事は

やはり、設置時の工事時点に実施するのがベストと考えますが、毎年のキャリブレーション費用を考えた場合、状況にもよりますが、設置後に余裕のある配線にする工事を行ってもコストメリットはあると考えます。

※当社は、フィールドでバリデーション・キャリブレーションを実施する立場からの具体的な提案等で、お客様に満足して頂ける作業をお届けする努力を続けています。

最後まで、お読みいただき有難うございました。