第422号 温度制御などのオーバーシュート(行き過ぎ)は品質に影響する?
温度制御時などではオーバーシュート(行き過ぎ)が発生することが多い
> 連休等で停めていた設備や装置を運転再開するとオーバーシュート(行き過ぎ)と呼ばれる現象が発生することがあります。
■ オーバーシュートとは、図のように、運転再開時に、「測定値」が「目標値」を超えることを「オーバーシュートが生じた」と言われています。
※実際の現場では、このようなオーバーシュートがどれぐらい製品品質に影響するのかということが気になるところだと思います。
このオーバーシュートは製品の品質に多少なりとも影響がある
> 例えば、文献によると、蒸留水を製造するとき、蒸留器の運転時のオーバーシュートにより、水滴が蒸発した蒸気中に混入する「飛沫同伴現象」が発生し、蒸留水の品質に影響すると記載されています。
■蒸留水の製造実験と品質低下
※このように文献等でハッキリと製品品質への影響が分れば良いですが、使用する設備のオーバーシュートで、実際、製品の品質に何が起こってしまうのか分からないのが現状ではないでしょうか
使用している装置のオーバーシュートの量を測定しておくことも大事と考えます
> 使用する装置(蒸留器等)のオーバーシュートが製品の品質にどのような影響を与えるかはその量を測定し評価することでハッキリすると考えます。
■ まずは、装置の運転可能な範囲全体でオーバーシュート量を測定する必要があります。
■ 次に、承認された製造方法等で運転したときのオーバーシュートの値とその時に製造した製品の品質を確認することが重要なことと考えます。
こうすることで、使用している設備でのオーバーシュートによる製品の品質への影響度合いが分かると考えます。
当社では設備・装置に見合ったオーバーシュートの測定方法をご提案しています
> 実際の現場の設備は、実験機器のようなものではなく、多様な機器や複雑な配管で組み立てられていますので
それに見合った測定をするための冶具や測定方法等は複雑なものが必要になってくるのは容易に想像できると思います。
■当社では、50年におよぶ測定の経験や具体的な実績で皆様の現場の設備・装置に見合った測定作業などを提案しています。
※ 当社は、多種多様な現場経験やノウハウで、どんな環境においても、お客様に満足して頂ける作業をお届けする努力を続けています。
最後まで、お読みいただき有難うございました。