第425号 「手持ち」で製品を運んだ時の振動は小さい?
保冷ボックスを「手持ち」で運ぶときの振動を測定しました
> トラックとか台車で製品を輸送するときには、振動が製品に何かしらの影響を与えることは容易に想像できますが、手持ちでは少しも製品に振動を与えないように慎重に運ぶため、余り、振動を与えていないと思っています。
■ 今回は、本当にそうなっているのか実際のところを測定してみました。
保冷ボックスに持ち手を付けて慎重に運びました
> 保冷ボックスの底に振動センサを貼り付けて、手持ちで運びました。
> 当社駐車場から玄関まで保冷ボックスを持って移動しました。
振動データから、段差は人が旨く調整して運んでいると考えられます
> 使用した振動計のデータは、X軸(左右)、Y軸(前後)、Z軸(上下)の1秒間あたりの最大値を表示し、XYZのベクトル和を合力と表示しています。
■ 1分間の加速度の最大値
■ 1分間の合力のグラフ
「台車で輸送した時の合力」と「手持ちで輸送した時の合力」のグラフ
■ 今回の振動データは、台車で運んだ時のように段差付近での大きな振動変化も見られないのが大きな特徴と思います。
手持ちで運んだときは、人が保冷ボックスに振動を与えないように、旨く調節して輸送しているのだと思いました。
※ 但し、上記の実験は、あくまで一例で、種々の条件により計測値は 異なります。
意外にも、手持ちの振動はトラックでの平地輸送とほぼ同じ!
> 以前に、当社の名古屋事業所から北関東事業所まで混載で輸送したときのデータと見比べてみるとチョットした発見がありました。
それは、今回測定した手持ちのデータとトラック輸送の平地走行時のデータと非常に似ていることです。
■ 平地走行時のデータを拡大し、縦軸のスケールを手持ちデータに合わせて見るとトラック輸送の方が大きな振動が生じていると思ったが、意外にも「手持ち」のデータとほぼ同じになることが分りました。
最近は、トラックでも技術革新等により、地面からの振動を抑えていると考えられます。
※ 但し、上記の実験は、あくまで一例で、種々の条件により計測値は異なります。
やはり使用状況に合わせて確認することで安心できる
> 今回は、手持ちで輸送するから振動は極めて小さいと思って実験しましたがその値は、トラックで平地を走行するぐらいの値になりチョットびっくりしました。
このことから考えると、やはり、思っていた通りになっているかを実輸送テストで確認しといた方が安心できると考えます。
※ 当社は、この様な実験の方法や測定データ等のノウハウで、どんな環境においても、お客様に満足して頂ける作業をお届けする努力を続けています。
最後まで、お読みいただき有難うございました。