第445号 キャリブレーション(校正)のコストダウン方法が知りたい
キャリブレーション(校正)のコストを下げたい
> 計測機器のキャリブレーション(校正)を外注で依頼しようとすると校正費に加え、間接的にも結構なコストが掛かると言われています。
このコストには、直接外注先に支払う校正費はもちろんのこと、校正を発注するための事務処理、現場との打ち合わせ、外注先とのこまごまとした打ち合わせなど意外と間接的な時間が掛かり、多くの無駄が発生しているとお伺いします。
□ このような背景から、当社にはセミナーやHPを通じてコストダウンに関わるお問合せを頂くことになると考えられます。
※ 今回は、これら費用の削減の仕方について、当社なりの考え方をご紹介したいと考えます。
校正費用削減の一例をご紹介します
> 頻繁に現場で実施する温度ループのキャリブレーション作業を取り上げます。
一般的に、温度ループのキャリブレーションは、下図のようなイメージで実施して、「A点」と「B点」の関係を求める作業になります。
■実際の作業では、
・温度センサを装置から取り外して、恒温水槽に挿入し
・恒温水槽の温度が40・50・60・70・80℃(校正ポイント:5点)に安定した時に「A点」と「B点」の温度を読み取ります。
⇒ この場合のコストダウンのひとつとして
データの信頼性に影響が出ない最小のポイント数(3点)にすると、2万円ダウンさせることができます。
但し、1ポイント当たりの費用は、作業仕様や作業環境によって変動します。
※ 費用差:-2万円は、1台2台であれば大したことがありませんが、実施台数が数10台となると結構大きなコストダウンが可能になります。
一例を取り上げましたが、このような小さなコストの積み上げが、大きなコストダウンを生むことができると考えます。
見えにくい費用や管理の手間削減の事例です
> 計測機器管理などの無駄を省いた例と当社の提案概要をご紹介します。
この表のように明確なものであれば対策も取り易いですが、校正に関わる無駄は日常の陰に隠れて、なかなか表面化しないものや複雑に絡み合ったものもあるように感じでいます。
お客様の最適な方法を一緒に見つけ出し、ご提案しています
> キャリブレーション(校正)に携わってきた当社50年の経験が、少しはお役に立てるのではと思いますので、お気軽にお問合せ頂けれはと考えます。
※ 当社は、フィールドでバリデーションやキャリブレーションを実施する立場から、規格の要求内容や定義を具体化(具現化)して、お客様に満足して頂ける作業をお届けする努力を続けています。
最後まで、お読みいただき有難うございました。