第488号 FSSC22000、ISO22000、HACCP等食品製造規格の関係について
食品製造規格の関係や違いを知りたい
巷では、2018年6月に食品の製造・加工・調理・販売などを行う全事業者に対してHACCPを義務化する『改正食品衛生法案』が可決したことで、「2020年HACCP義務化」と話題になっています。
そして、HACCP以外に、食品製造においては「FSSC22000」「ISO22000」などの規格もお客様から良くお伺いします。
※今回は、規格要求のすべてではありませんが、キャリブレーション・バリデーションを読み解く中で理解したことから、それぞれの関係などをご紹介したいと思います。
当社がまとめた食品製造規格の変遷(規格の流れ)
お問い合わせを頂きます食品製造規格の概要や課題をご紹介したいと思います。
※当社独自の見方にはなりますが、各規格とも課題があるものの、それぞれの特徴を生かした使われ方をしていると考えられます。
食品製造規格にどんな関係があるか図式化しました
突然こんな図が出てきても何だろうというのが正直な気持ちかもしれませんが、これらの規格は、HACCPをベースにして、品質マネージメントシステムや前提条件プログラムなどが付け加えられていることが分かります。
規格を実行するときの大変さ(難易度)は、HACCP⇒ISO22000⇒FSSC22000の赤矢印の順に増していくと考えられます。
各規格はバリデーション・キャリブレーションも重要視されています
どの規格においても、食品製造に使われる設備・装置のバリデーションやモニタリングに使用される計測機器のキャリブレーションは重要視されていると考えています。
【一例をあげると】
□各規格要件の中では表現の違いはありますが、バリデーションにおいては
と要求していることから、バリデーション・キャリブレーションが重要視されていることが伺えます。
(※具体的な内容については、別の機会にご紹介したいと思います。)
当社視点で食品製造規格の関係を考えると
食品製造規格では、ご紹介したように、それぞれの規格の特徴を生かして互いを補う関係だったり、バリデーション・キャリブレーションでは、各規格共通に求められています。このように、各規格全体で食品製造の皆様に対応できるような関係が成立していると考えられます。
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当社では、このような規格の定義やその読み解きから、
現場で何をどのように実施するのかを具体的にご紹介する
セミナーを開催しています。
内容は、こちらからご確認いただけます。
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※当社は、フィールドでバリデーション・キャリブレーションを実施する立場から、
規格の要求内容や定義を具体化(具現化)して、お客様に満足して頂ける作業を
お届けする努力を続けています。
最後まで、お読みいただき有難うございました。