第492号 キャリブレーション(校正)とOQ(運転時適格性評価)は別もの
キャリブレーション(校正)とOQ(運転時適格性評価)は別もの?
> まずは、キャリブレーション(校正)とOQはどんなタイミングで実施されているかを考えてみます。
現場にある既存の設備・装置の定期的バリデーション(適格性評価)は、次のような流れで実施されていると思います。
このように、設備・装置に付帯する計測器のキャリブレーション(校正)はOQの直前に実施されるため、キャリブレーション(校正)はOQの一部のように取り扱われています。
そのため、キャリブレーション=OQと考えられることもあると思います。
当社のセミナーで説明しているキャリブレーション(校正)とOQの役割
> 何故、キャリブレーション=OQのような見方がされるかは規格要求に起因すると考えられます。
□ 規格では、運転時適格性評価(OQ)の中で、OQと校正の2つの項目が要求されています。
このように、赤字がOQ(運転時適格性評価)で、青字がキャリブレーション(校正)を要求しています。
■ 当社の説明は、次のように紹介しています。
キャリブレーション(校正)とOQは目的が違います
> それぞれのやり方を簡単な図でご紹介します。
このように、キャリブレーション(校正)とOQでは使用する機器も方法も違っていることが分かります。
従って、キャリブレーション(校正)とOQ(運転時適格性評価)は別ものです
> 当社では、規格要求を現場で実践できるように読み解くことで、キチンと実現できる考えています。
即ち、同じ規格要求の中に記載されていても、作業の順序や仕方が違うということでキャリブレーション(校正)とOQ(運転時適格性評価)は別ものという考え方をご紹介しています。
※ 当社は、フィールドでバリデーション・キャリブレーションを実施する立場から、規格の要求内容や定義を具体化(具現化)して、お客様に満足して頂ける作業をお届けする努力を続けています。
最後まで、お読みいただき有難うございました。