第503号 【実例紹介】食品製造における設備のバリデーション・キャリブレーション(校正)
食品製造でのキャリブレーション(校正)を実施している設備・装置
> 今回は、実例を知りたいとというお問い合わせを受けて、どんな設備・装置で何を対象にして、どのようにキャリブレーションしているかご紹介します。
■ 当社では幅広く食品設備・装置に付帯する計器のキャリブレーション(校正)を行っていますが、それらは、全て食品製造において重要な設備・装置になっています。
一例になりますが、どの様な設備・装置のプロセスが対象になっているかご紹介します。
・味噌製造での保管・計量・発酵・熟成・金属探知・包装など
・マヨネーズ製造での保管・計量・調合・滅菌・貯蔵・充填・包装など
・ミネラルウォーター製造の原水貯蔵・滅菌・充填など
等々となっています。
※ キャリブレーション(校正)は、これらの設備・装置に付帯している計器を実施することになります。
どんな計器をキャリブレーション(校正)しているか?
> 今回は、マヨネーズ製造設備の混合槽(タンク)をご紹介したいと思います。
このプロセスでは、卵黄、酢、塩、香辛料、調味料(アミノ酸)などを投入し、混ぜ合わせますので
・投入量を測る①流量計・③秤
・混ぜ合わせに使用する撹拌機の②回転数計
・タンク内の温度を測定する④温度計
・ジャケットの温度を測定する⑤温度計
・ポンプの吐出圧を測定する⑥圧力計
などが計器として使用されています。
※ この調合槽(タンク)の例では、キャリブレーションでは、①~⑥の計器をキャリブレーション(校正)することになります。
どの様にキャリブレーション(校正)を実施しているか?
> それぞれの計器のキャリブレーション方法例を記します。
※ より具体的な方法の情報をご希望される方は、以下より、ご連絡ください。
https://www.validation-wa-nks.jp/inquiry/
食品製造でのキャリブレーション(校正)は温度計が多い!
> 食品業界ではHACCP義務化の動きもあり、今後、キャリブレーション(校正)の必要性が高まっていると考えられます。
キャリブレーション(校正)を外部委託する場合、自社で実施する場合どちらにしても、どんな計器が多く使用されるか気になるところだと思います。
感覚的にはなりますが、当社の経験からは
「温度計が7割」、「流量計が1割」、「ph計等の分析計が1割」「秤などその他が1割」といったところだと考えられます。
製造する品目によっては偏りも見られますが、おおよそこのように感じています。
■ このような状況からは、キャリブレーション(校正)に必要な手順書の作成や標準器などの準備が必要な場合では『温度計』から進められるのが得策だと考えます。
※ 当社は、フィールドでバリデーション・キャリブレーションを実施する立場から、規格の要求内容や定義を具体化(具現化)して、お客様に満足して頂ける作業をお届けする努力を続けています。
最後まで、お読みいただき有難うございました。