第512号 牧場付近を走る集乳タンクローリーは工場設備のようでした
酪農家より集乳するタンクローリーに付属する流量計を校正したい
> 「タンクローリーに付属する流量計の校正」の問い合わせを頂きました。
「え!」あのタンクローリーのどこに流量計が設置されているのか考えてしまいました。
まずは、調査から始めることにしました。
社団法人 中央酪農会議から発行されている「集乳業務担当者向け作業手順Manual」のミルクタンクローリーの構造にある図面を見つけることができました。
※ この図のように、ミルクタンクローリーの後部には、工場の設備のようなものを積んで働いていたことにチョット驚きました。
この流量計が校正の対象になっていました
> (上図)構造例の集乳車後部の「ストレーナ(固形分を取り除く網状の器具)」と「逆流防止弁」の間に鎮座しているのが流量計です。
■ この流量計を校正しようというものです。
※ このように、流量計が取り付けられた状態で校正するのが良いと考えますので、工場以外でも当社の校正方法が使えそうです。
流量計の他にも計測機器を積んでいることにも驚きました
> 社団法人中央酪農会議集乳業務Manualでは、温度計などの計測機器が積まれていることが分かります。
※ あの集乳車にこんなに多くの機器が載っていたとは驚きです。その中には校正が必要な機器も載っていることに二度驚きました。
こんなところでもお役に立てそうな感じです
> 今回お問い合わせを頂いた集乳車を使用する集乳担当者には
ポジティブ制度(基準が設定されていない農薬等が一定量以上含まれる食品の流通を原則禁止する)中に、集乳担当者にも生乳を取り扱う食品関連事業者であるという認識及び管理義務が求められ、酪農家・集乳担当者における記帳・記録が必要になると要求されています。
■ これらの影響で記帳・記録するデータを測定している計測器の校正が要求されてきていると考えられます。
※ 当社は、フィールドでバリデーション・キャリブレーションを実施する立場から、規格の要求内容や定義を具体化(具現化)して、お客様に満足して頂ける作業をお届けする努力を続けています。
最後まで、お読みいただき有難うございました。