第518号 計測器を主体にした「校正」と「点検」の違いとは
「校正と点検」の見積が欲しい
> 時折、お問い合わせの中に「校正」以外に「点検」「調整」「修理」という表現でご連絡を頂くことがあります。
これらの言葉で要求されることは、ご依頼頂く方々の立場によって、少しずつ違っているような感じを受けますので、まずは、言葉の意味を調べてみることにしました。
■ 辞典によると(計測器を主体にして調べてみました。)
辞典では、このように記載されていますが、納得できる意味だったり、チョット違うと思う個所もあるのではいでしょうか
※ 本当に、それぞれの言葉を誰もが同じような理解がされているのでしょうか
「校正」という言葉も色んな理解をされていると思います
> 過去では、当社が実施している校正の依頼内容は、調整作業も含まれていたこともありましたが
今ではJISの定義によって、調整は含まないと明確にされました。
■ しかし、「校正」は、いまだに意味(当社調査)では「正すこと」=「計測器で言えば調整して修正すること」と違った解釈がされていると思われます。
「校正」と「点検」の違いは「目的」にあります
> ここでは、それぞれの目的を考えることで「校正」「点検」を考えてみます。
※ このように、目的が違いますので、「校正」「点検」では作業内容が変わってくることが考えられます。
即ち、作業内容に関わる仕様を決めておくことが重要です
> 「校正」と「点検」には、このような違いが生じますので、それぞれの作業で行うことを明確にしておくことが重要と考えます。
■ このような作業に関わる仕様を決めて実施する事で、その計測器の性能を維持し、信頼性を確保することが出来ると考えられます。
※ 当社は、フィールドでバリデーション・キャリブレーションを実施する立場から、規格の要求内容や定義を具体化(具現化)して、お客様に満足して頂ける作業をお届けする努力を続けています。
最後まで、お読みいただき有難うございました。