第522号 冷房の効いた車内から出て非接触の温度計で検温すると高く出ることがある
検温時、非接触の体温計で「ひたい(額)」を測定すると体温が高いと言われる
> 当社の営業マンから、エアコンが効いた車内から出た時に、非接触型赤外線温度計(非接触型赤外線体温計)で額の体温を測定すると、平熱より高い温度が測定されることがあると聞きました。
そこで、「冷房を効かせた車」と「非接触型赤外線体温計」を使って、自分の体を張って実験をすることにしました。
外気温が30℃以上で、額の温度は車内測定値より高くなりました
> 今回の人体実験は、前回のメルマガで使った非接触型赤外線温度計で行いました。
【測定方法】筆者の体を張った実験になります。
エアコンの効いた車内→社外に出て、5~10分後、それぞれの外気温で額の温度を3回測定し平均値を出しました。額に汗が出ている場合は都度ふき取って測定しています。
【測定結果】
【グラフ】
※ 今回の実験では外気温が上昇すると、額の温度も上昇する傾向がみられました。
最大で、外気温が34℃の時に、車内の額温度①より『+0.67℃』上昇しました。
確かに、額の温度は車外に出た時の外気温に影響されることが分かりました
> この時期、真夏日・猛暑日が続いていますので、エアコンを目一杯効かせて車内温度は25℃ぐらいで運転することが多いと思います。
この状態で非接触の温度計で測定した額の温度は、36.5℃とほぼ平熱ですが気温の高い車外に出た時の額の温度は急に上昇することが分かりました。
□ この非接触型の体温計は、測定時間が非常に短く、触れずに測定できるためコロナ対策としては有効ですが、皮膚表面の温度から換算するため誤差が大きくなる傾向があると考えられます。
正確性が必要な時は、「脇で測るタイプ」の体温計を使うと良い
> 今回の実験結果からは、額で測る体温計は、室温や気候(季節)に左右されることもあると考えられます。
便利だからと、額で測るタイプばかり使うのではなく、脇で測るタイプのオーソドックスなものも用意しておく必要があると思います。
■ 日々の熱を測る時は手軽な「額で測る」タイプ、体調が悪いと思う時は正確性のある「脇で測るタイプ」と、使い分けることも大切だと考えられます。
※ 当社は、この様な実験の方法や測定データ等のノウハウで、どんな環境においても、お客様に満足して頂ける作業をお届けする努力を続けています。
最後まで、お読みいただき有難うございました。