第527号 校正作業の確実性をUPさせる校正票の2つの用途
最初に、当社独自の校正票がどんなものかご紹介します
> 当社の校正票は、7cm×14cmの付箋のようなものになります。(下図)
※ この校正票の使い道は2通りありますので、それぞれをご紹介します。
使い道のひとつは、校正対象の識別です
> 校正を実施する生産現場では、数多くの計測機器が現場のあっちこっちに設置されています。
その中から、校正員が校正が必要な計測機器を見つけ出すことは簡単ではありません。
そのため、事前に、校正対象の機器に張り付けることで識別を行います。
■ このように識別してあることで、製造現場で容易に校正対象機器を確認することができます。
※ この識別は、ISO9000の識別の要求にも対応しています。
もうひとつの使い道は、現状復帰の確認です
> 校正は、そのやり方にもよりますが、現場で使用されているそのままの状態では実施できないことが多々あります。
例えば、接続されている配線を外したり、計測機器の表示設定を変更しないといけない場合などです。
もし、校正が終わってから、配線を間違って戻したり、表示設定をそのままにすれば、校正には問題がなかってもののその計測機器を使った製造に支障が出てしまいます。
そのため、校正前の状態に確実に戻っていることが重要になってきます。
■ この校正票は、校正前の状態を記録し、校正後に校正前の状態になっていることを確認することは重要なことになります。
※ この現状復帰の方法は、製薬設備などに要求されるGMPにも対応できるものとになっています。
校正票は「作業前」の状態と「作業後」の確認結果を記録します
> このような用途に使用される校正票の使い方を簡単にご紹介します。
■ 校正票は、最初に(作業前)、作業完了(作業後)時の状態が記録されています。
その記録が、作業員と責任者などで確認され、間違いなく初期の状態に戻っているか確認されます。
※ 当社は、フィールドでバリデーション・キャリブレーションを実施する立場から、規格の要求内容や定義を具体化(具現化)して、お客様に満足して頂ける作業をお届けする努力を続けています。
最後まで、お読みいただき有難うございました。