第528号 新規導入した恒温水槽で使用条件の温度データを測定しました
現場での恒温水槽を使ったキャリブレーション(校正)方法とは
> 温度計のキャリブレーションを行うには恒温水槽が大きな役割を果たしています。
今回は恒温水槽を使った状態で、それぞれの温度変化を測定し、現場で安定して使用できることを確認することにしました。
□ 温度計のキャリブレーションでは、下図のように恒温水槽(湯バス)を使って実施されるのが一般的だと考えます。
◉温度計のキャリブレーションでは、次の様に進められます。
1.①の表示器に接続された②温度センサーを恒温水槽に挿入する
2.標準の③の表示器に接続された④温度センサーも恒温水槽に挿入する
3.恒温水槽の温度設定をキャリブレーションしたい値(50℃)に設定する
4.温度が50℃で安定したら、それぞれの表示器①と表示器③の値を比較する
キャリブレーションに使った恒温水槽の性能について
> この恒温水槽(湯バス)は、現場で当社のキャリブレーション作業で度々使用するものです。
※ このように、精度の高さ・安定性など以前の同様な恒温水槽より性能がアップし実運用が容易になってきていると思います。
今回の測定は、この恒温水槽(湯バス)を使って測定を試みました。
短時間(約20分)で安定状態となり比較可能となります
> この測定は、恒温水槽の温度設定を50℃として、常温から、50℃まで温度上昇を1分毎に測ったものです。
■ 測定結果は、標準器の温度データは約20分後に±0.01℃で安定し対象計器も50.1℃の表示をキープしています。
※ このように、測定に使用した恒温水槽(湯バス)は実際のキャリブレーション作業でも安定していることが確認できましたので、十分現場で使用可能と考えられます。
もっと高い温度への昇温データや降温時のデータも確認します
> 今回の測定は、どんな感じのデータになるかが分からなかったため、50℃1点の測定になりました。
実際には、100℃とか150℃など多くのポイントでキャリブレーションすることになりますので、使用頻度の多いポイントでも確認したいと考えています。
※ 当社は、この様な実験の方法や測定データ等のノウハウで、どんな環境においても、お客様に満足して頂ける作業をお届けする努力を続けています。
最後まで、お読みいただき有難うございました。