第529号 新規導入した温度キャリブレータで使用条件の温度データを測定しました
温度キャリブレータ(電気炉)を使って上昇過程の温度データを測定しました
> 前回は、恒温水槽を使ったキャリブレーション時の温度データを測定し、十分現場で使用可能なことをお届けしました。
今回は、「恒温水槽」を「温度キャリブレータ(電気炉)」に変えて、同様に測定し、温度キャリブレータの特長などをご紹介したいと思います。
□ 測定の方法は、恒温水槽を温度キャリブレータ(電気炉)に変えて、前回と同じ方法で、表示器①(対象機器)と表示器③(標準器)の値を測定しています。
※ 測定の温度は、「常温⇒50℃」「50⇒100℃」「100⇒150℃」の3通りで測定し、温度キャリブレータの示す温度変化の特長がどんな感じになるかを調べることにしました。
3通りの測定データを並べて特長を推察します
> これらのデータは、次の3通りの温度上昇を1分毎に測ったものです。
①温度設定を50℃として、常温⇒50℃までの温度データ
②温度設定を100℃として、50⇒100℃」までの温度データ
③温度設定を150℃として、100⇒150℃までの温度データ
■ 3つのデータは設定温度に関わらずほぼ同じカーブになり、安定までにかかった時間も、設定温度が低いと早くなり高いと遅くなりそうですが、そんなことも無く約7~8分と同じ傾向を示しました。
※ これらの測定データから、重要な「安定性」と「安定までの時間」について考えてみます。
測定データから読み取れること(特長)
> 今回の測定データから読み取れることを当社視点で考えてみました。
■ このように、現場で実施するキャリブレーション例では、温度キャリブレータ(電気炉)でも多くの作業で十分に使用可能と判断できると考えます。
◎ 今回の測定データは、温度が上昇方向で測定しました。実際の使用時には温度を下げて使用する場合もありますので、次回は、温度が下降方向のデータを測定したいと思います。
※ 当社は、
この様な実験の方法や測定データ等のノウハウで、どんな環境においても、お客様に満足して頂ける作業をお届けする努力を続けています。
最後まで、お読みいただき有難うございました。