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第534号 校正に使える恒温水槽内の温度データも測定しました

キャリブレーション(校正)などで良い状態の恒温水槽内の温度変化を知りたい

> 前々回のメルマガでは、校正時に使用する一般的な恒温水槽での注意しなければならない温度変化をご紹介しました。

ご紹介しました温度変化は、恒温水槽の温度設定を40℃として、70℃付近の温度から40℃までの温度下降状況を1分毎に測ったものです。
  

■ この測定結果で注意しなければ温度変化は対象機器(だいだい色)の温度です。
標準器(水色)のカーブはほぼ滑らかな下降カーブを描いているが、同じ恒温水槽内の対象機器の温度は上下に大きくバラついています。

いい感じの温度変化を測定しました

> この測定結果は、恒温水槽の温度設定を50℃として、常温付近の温度から温度上昇状況を1分毎に測ったものです。
  

実験の都合上、下降と上昇の温度変化の違いはあると考えますが、明らかに、標準器(水色)・対象機器(だいだい色)のカーブはほぼ滑らかな下降カーブを描き、対象機器の温度は上下にバラついててないのが分かります。

良い状態の温度変化の特徴

> 良い状態の温度変化の特徴を推測してみました。

■ 前項のグラフから読み取れる特徴

①(標準器も対象機器も)若干、オーバーシュートしている
双方の温度は、投込式恒温装置の温度設定50℃を行き過ぎています。
この行き過ぎていることは一見良くないことの思いますが、実は水槽内の温度を制御する場合、オーバーシュートする温度変化は一般的で正常に制御されていると考えられます。

②安定した状態になってきている
標準器も対象機器も、オーバーシュート後、徐々に投込式恒温装置の温度設定50℃に近づいて安定していることが分かります。

※ このような特徴を持っていれば温度変化が良い状態の温度変化と考えます。

やはり、事前に、思うように動作することを確認する

> 一般的に、校正に使用する標準器はキチンと管理がされていると思いますが

恒温水槽などを含めた測定システム全体がキチンと動作することを確認しておくことも重要だと思います。

※ 当社は、この様な実験の方法や測定データ等のノウハウで、どんな環境においても、お客様に満足して頂ける作業をお届けする努力を続けています。

最後まで、お読みいただき有難うございました。