第613号 バリデーション(適格性評価)での3つのキャリブレーションの実際
3つのキャリブレーションの実施のイメージ!
> 予測的バリデーション時の当社が呼んでいる「3種類のキャリブレーション」を現場での実施に近いイメージでご紹介します。
- ➀ 単体校正(キャリブレーション)
- ➁ 模擬入力校正(模擬ループキャリブレーション)
- ➂ 実入力校正(ループキャリブレーション)
最初は、➀単体校正(キャリブレーション)です
> このイメージ図は、対象機器(抵抗式温度指示計)が必要な精度を有することを標準器を用いて確認しています。
【➀単体校正(キャリブレーション)のイメージ図】
■この単体校正では、適格性評価の据付時適格性評価(Installation Qualification:IQ)時に計測器がキチンと据え付けられていることを確認するために実施されます。
次は、➁模擬入力校正(模擬ループキャリブレーション)です。
> このイメージ図は、対象ループ(配線を含んだ抵抗式温度指示計、記録計)が必要な精度を有することを標準器を用いて確認しています。
【➁模擬入力校正(模擬ループキャリブレーション)のイメージ図】
■この模擬入力校正(模擬ループキャリブレーション)では、適格性評価の据付時適格性評価(Installation Qualification:IQ)実施時に(検査範囲内の)計測器及び計装配線がキチンと据付、接続されていることを確認できます。
最後は、➂実入力校正(ループキャリブレーション)です。
> このイメージ図は、対象機器(抵抗式温度計ループ)が必要な精度を有することを標準器を用いて確認しています。
【➂実入力校正(ループキャリブレーション)のイメージ図】
■この実入力校正(ループキャリブレーション)では、適格性評価の運転時適格性評価(Operational Qualification:OQ)実施前の運転時に計測器が正しく表示することを確認します。
最適なバリデーションは3つのキャリブレーションの組み合わせから!
> 前回と今回のメルマガで、検出部、計装配線、表示部は一例になりますが、実際のイメージに近いキャリブレーション(校正)の3通りのやり方をご紹介できました。
■適格性評価の実施時には、このような3つのキャリブレーションを適切に組み合わせることで最適なバリデーションが実施できると考えます。
▼ キャリブレーションの詳細もコチラからご相談していただくこともできます。
※ 当社は、フィールドでバリデーション・キャリブレーションを実施する立場から、規格の要求内容や定義を具体化(具現化)して、お客様に満足して頂ける作業をお届けする努力を続けています。
最後まで、お読みいただき有難うございました。